こんばんは、助産師のきーまです。
我が子を人と比べてしまう、兄弟姉妹で比べてしまう。
そんな風に悩んだことはありませんか?
『どうしてあの子には出来て、うちの子には出来ないんだろう?』
『上の子の時はこんなに大変じゃなかったのに…。』
そんな風に思うことが、私には何度もありました!😨
比べても徳はないと分かっていながら、どうしても比較して、
否定的な感情になってしまう。
そんな私が、考え方を変えることで、
「比べる」という呪縛から解き放たれた話を書きたいと思います。
現在5歳の娘
娘は慎重派で、人見知りや場所見知りも激しく、
保育園などの集団の場でも積極性を見せることはあまりなく、
みんなの後をゆっくり着いて行くような
おっとりタイプの子でした。⭐️
娘の性格を受け入れていたので、保育園のお友達と比べて
否定的な感情になったことはなかったように思います。
初めての子育てで、自分の中に比べる対象がなかった、というのも
大きいかもしれません。🙂
現在1歳半の息子
上の娘が3歳半の時、第二子である息子が産まれました。
産まれてから数日で、私は
『姉弟を比べる』という感情に取り憑かれました。
娘は母乳を飲むのもとても上手、バキュームのように上手に母乳を吸って、
母乳やミルクを飲めばぐっすりと眠ってくれる、
まさに「手のかからない新生児」でした。👩🏻🍼
対して息子は、
母乳を飲むことがあまり上手ではなく、
こちらがアシストをしなければいけませんでした。
哺乳瓶でのミルク哺乳は壊滅的に下手で、
生後2、3日目から、思いっきり哺乳瓶を嫌がるようになりました。😭
まだ母乳がたくさん出るわけではないのに、
ミルクを嫌がるなんて!なんてことだ!!と絶望した
気持ちをよく覚えています。
お腹がいっぱいなはずなのに眠らず泣いていることも多く、
生後すぐから添い寝でしか眠らなくなり、
夜中も細切れ睡眠で、まとまって眠ってくれない。
「あ、この子は手がかかる子かもしれない…。」と感じていました。
実はこの時点で私は、
息子を上の娘と比べすぎていたんですね。
そのことには、自分では全く気づいていませんでした。
負の感情が爆発した産後
生後3日目あたりで、私の頭の中は
「どうして?」
「娘の時はこんな感じじゃなかった。何でももっとスムーズだったのに!」
と、疑問と不満でいっぱいになっていました。
その感情が息子にも伝わっているせいもあるのか、
授乳も上手くいかない、哺乳瓶でのミルクも飲んでくれない…。
どうしようもなく悲しくなって、泣きたくなった夜がありました。
そんなタイミングで、看護師さんが部屋に来てくれ、
(息子があまりにも泣いているので、
心配して訪室してくれました。)
授乳の手伝いをしてくれました。
感情が高ぶっている私は、看護師さんに
「上の子はこうだったんです。なんでももっと上手く行っていました。
どうしてこの子は出来ないんでしょうか…。」と
負の感情をぶつけました。
看護師さんは笑ってあっけらかんと言いました。
「この子の個性さ〜!
それに、ほら、上手だよ。おっぱいもミルクも上手に飲めてる。
娘ちゃんは特別上手だったんだね。
この子だって十分上手!!」
ハッとしました。
本当に、ハッとして、ハッとした表情になり、
ハッとしすぎて思考回路も停止しました。笑
考え方が根本から変わっていく
個性。
こんなに産まれてすぐから個性があるんだ。
二人とも私から産まれてきたのに…。
そうか、これは個性なんだ。
娘にも息子にも、個性があるんだ。
そうだよね、私が産んだけど、それぞれ
別の命だもんね。
そう気づきました。
当たり前のことなのですが、その時の私は
「比べる」という感情に支配されていたので、
その当たり前のことに気づくことができていなかったのです。
看護師さんの言葉に、私は救われました。
その子その子ときちんと向き合うことが大切なんだと、
教えてもらいました。
そう気づいてから、とても気持ちが楽になりました。
姉弟を比べて、私は私の首を絞めていたのだと分かったのです。
今の考え方。ポジティブに!
実は、
姉弟を比べる、という癖は、今でも治っていません。笑
どうしても、息子を育てていると
娘の時のことを思い返したくなり、
ついつい比べてしまっています。
ですが、もう否定的な感情にはならなくなりました。
「お姉ちゃんはよく眠るんだよね。
でも弟はずっと細切れ睡眠。本当に違いすぎる二人。
面白いよね〜」
そんな風に、違いを楽しめるようになりました。
子ども達にも、
「ねえねの時はね、こうだったんだよ〜」と、
思い出話として話しています。
上の娘は自分の小さい時の話を聞けることが嬉しいようです。
子ども達に話す時には、
ポジティブな表現を使うように心がけています。😌
もちろん私も完璧な人間ではないので、今でも
息子に対して
「なんでこんなに夜泣きするの?
ねえねの眠りの才能、分けてもらいなよ〜😭」と
声かけすることもあります。
(何日も夜泣きが続くと、そう言いたくなることもある。人間だもの。)
でも、自分の中で
「これもこの子の個性なんだ。」と思っている軸があるので、
負の感情が膨らまずに済んでいます。
どんなことも、笑い飛ばせる余裕が出来ました😆
考え方を変えるポイント
ポイントをまとめると、
○産まれた瞬間から個性はある
○比較して否定するのではなく、違いを楽しむ
○口に出す表現は出来るだけポジティブな言葉を使う
人は考え方次第で、一気に世界が変わる。
私は身を持ってそれを体験しました。
あのとき声をかけてくれた看護師さんに、本当に感謝しています。
私も、誰かの心のモヤモヤを解消するような
言葉をかけられる助産師になりたいと思っています。
まだまだ修行の身です。
この体験談が、
我が子を誰かと比べてしまうことで苦しんでいる、という方の
役に立てば嬉しいです😊
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