こんにちは。助産師のきーまです。
今日はひとりごとブログ・・・
需要はないと思いますが、
「私が妊婦さんや胎児を好きになったきっかけ」を記録しておこうと思います。
娘の絵本紹介の時に、
「ホネホネ絵本」を紹介しました。
私も小さい頃から「人体の仕組み」や、「骨」についての
本をよく読んでいました。
(いつから読んでいたのかはっきりとは覚えていないのですが、
小学校の図書館で読んでいたのは覚えています。)
どうしてそのような分野に興味を持ったかと言うと・・・
「どんな分野の本にもチャレンジしたい」
「人と違うジャンルの本を読みたい」
という気持ちがあったような気がします。
友達が読んでいないような本を見つけては、
図書館から借りて読んでいました。
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色々なジャンルの本を読みましたが・・・
(純文学も、エッセイも、詩集も、ノンフィクションも、物語小説も
絵本も大好きな雑食です。)
その中でぐぐぐっと私の心を掴んだものが、
「人体の仕組み」が描かれた本だったように思います。
具体的にどの本を読んだのかは覚えていませんが・・・、
小学校の図書館で読んだ本なので、
絵本か図鑑だったかもしれません。
自分の体の中がこんな風になっているなんて・・・!!と
驚いたと同時に、もっと知りたい!と思いました。
そして、小学校の中頃で、
私は「助産師」という職業を知り、
助産師になりたい!と思うようになりました。
その気持ちは日を追うごとに大きくなっていったのですが
それと同時に、
妊娠出産に関わる臓器や骨に
強い興味を抱くようになってきたのです。
今思うとどんな小学生なんだ?と思うのですが、
人の興味はどんな方向に向くか分からないんですね。
私の中では、「電車が好きで詳しい子」とか、「歴史に詳しい子」と
同じ部類だと思っていました。(今もそう思っています。)
人体の仕組みが描かれた図鑑の中でも
「子宮」「骨盤」「胎児」などに惹かれ、
そのページばかりを見ていたことを覚えています。
中学生にもなると、
自分でノートを作り、
そこに子宮や骨盤、お腹の中の赤ちゃんの絵を模写して
説明書きを書き込んだりしていました。
その当時のノートがあればよかったのですが、
流石に残っていませんでした。(残念。)
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中学校を卒業してから、5年一貫の看護学校入学したのですが、
そこでは「解剖生理学」という授業がありました。
これは、
人体の仕組みを一から勉強していく、という教科です。
病気を理解するには、基本的な身体の仕組みと
成り立ち、正常な機能を理解する必要があるので、
看護学校に入ってまず初めに重点的に勉強する教科だと思います。
解剖生理学、と一言で言っても
かなりの範囲があり、
それを全て覚えることは容易ではありませんでした。
記憶する量で言えばトップクラスの多さなんじゃないかな・・・。
「内臓」「神経」「筋肉」「骨」など・・・
解剖生理学の中でもかなり枝分かれして勉強していきます。
私は、今まで読んできた図鑑たちのおかげもあって、
解剖生理学の授業が好きでした。
ただ、その頃には好きな部分が偏りすぎていて、
「骨盤」「子宮」「胎児」「妊娠出産」と言う分野だけ
完璧に覚えていて、
あとはからっきし・・・と言う状態でした。
これには自分でも呆れましたね・・・。
先生たちも、「もう少しバランス良く覚えなさいよ・・・」と言う
感じで呆れていたと思います。
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解剖生理学の教科書も何冊かに分かれていたのですが、
「母性分野(骨盤・子宮・胎児)」の本だけは
毎晩眠る前に眺めたり、
他の授業中もこっそり読んだりしていました。
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なんとか国家試験に合格し、
晴れて看護師になり、産婦人科病棟で働き始めました。
妊婦さんと毎日のように触れ合えるという
事実が嬉しくて嬉しくて・・・
なんとも言えない幸福感に満たされました。
赤ちゃんの心音を聞くときも幸せでした。
「トットットッ・・・・」赤ちゃんの心臓の音は
私たちよりかなり早く、大体1分間に150〜160回以上
打っています。
その音が美しくて、至福の時でした。
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その後、
助産師として働き始めて、外来の妊婦健診に付くことが増えました。
妊婦健診では、
血圧や体重、尿検査の後、お腹の上から超音波エコーを
当て、子宮の中の赤ちゃんの状態を確認していきます。
私にとって、何より大好きな瞬間が、
エコーで赤ちゃんの姿を見れる時です。
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妊娠初期でも、しっかりと心臓は動いています。
手足を動かしたりします。
少し大きくなると、あくびをしたり口を開けたり、
指を口に持っていって吸っているような仕草を見せたり・・・
胎児エコーは、見慣れないと何が何だか分からないと思うのですが、
見る訓練を重ねた私からすると、
本当に可愛くて愛おしい存在です。
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私の中で「胎児」や、胎児を育てる「妊婦さん」は
「推し」のようなものです。
アイドルや歌手、俳優さんに熱狂するように、
私も小学生の頃からずっと、
密かに「推し活動」をしているのですね。
骨の中の推しメンは「骨盤」、
臓器の中の推しメンは「子宮」と言った感じです。
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芥川賞受賞作品
「推し、燃ゆ」という本が話題になっていますよね。
推しが炎上してしまった、という現代らしいテーマです。
私の推しは炎上はしません。安心して推せます。笑
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私はこれから先もきっと、
「胎児」や「妊婦さん」を推しながら生きていくと思います。
小学校からの筋金入りの好きなことなので、
命尽きるまでこうなんだろうな、という確信に似た
諦めがあります。(笑)
でもそのおかげで毎日仕事が楽しみで、
充実した人生になっているな、と思います。
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この記事を書いて何が伝えたかったか・・・と聞かれても
答えきれませんが、
○子どもの興味はどこに向くか分からない
○それでも突き進めば人生の目標にまでなり得る
ということは言えると思います。
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5歳の娘は恐竜が好きですが、
今後どんなふうに育っていくのかが楽しみです。
「女の子で恐竜好きは珍しいね!」と言われることが多いですが、
私はもし娘が
「考古学者になりたい」と言っても応援します。
「大きくなったらトリケラトプスになりたい」と言ったり
するので、それは応援したいけど無理かもね、とは思います(笑)
とにかく好きなことを、
心から楽しいと思えることを、1つでもいいので
持って生きて行って欲しいです。
お母さんの好きなことは「妊婦さんや胎児を愛でることだよ」
好きが高じて「助産師さんになれたよ」と
言ってあげたいです⭐︎
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今日は、私が「胎児」や「妊婦さん」を好きになった
経緯を書いてみました。
もしここまで読んでくださった方がいたら・・・すみません。
ありがとうございました!
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