こんにちは助産師のきーまです!
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授乳していたら乳首が切れた・・・
痛くて痛くて
どうしたらいいか分からない・・・
授乳が怖いです。
乳首のトラブル、
本当にきついですよね。
私も第一子を出産してすぐに
乳首ががっつりと切れてしまった
経験があります・・・。
「授乳が恐怖の時間」になるのだけは
避けたいところです。
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現役助産師、二児の母親である私の知識をフルに使って、
『乳首が切れた時の対処法』
『切れないようにするためのケアや授乳時のポイント』を
お伝えしていきます!!
少しでもお役に立てれば嬉しいです。
気になる部分を目次から飛んで見て行ってくださいね!
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乳首が切れるってどういうこと?原因は??
出産後、授乳をしていると乳首が切れてしまうことがよくあります。
1日に何度も何度も赤ちゃんから吸われるのですから、
乳首に大きな負担がかかってしまうのです。
乳首が切れてしまう原因として、
○乳首が硬い
○伸びが悪い
○赤ちゃんが浅く吸っている
などが挙げられます。
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最初から、軟らかくて伸びのいい乳首の方は
ほとんどいらっしゃいません。
(上の子がいて、妊娠中も授乳していた人を除く)
硬いと切れるし、伸びが悪いと切れるし・・・
赤ちゃんもはじめは吸い方が下手くそなので
浅吸いになってしまって切れます・・・
全ての要素が重なってしまい、
産後は乳首のトラブルに悩まされるお母さんが
とても多いです・・・。
既に乳首が切れてしまっている場合
まずは、切れてしまった時の対処法をお伝えします。
○血がでている時
→血が出ている時には、直接赤ちゃんに飲ませることは控えましょう。
悪化してしまうことがあります。
一晩乳首を休めるだけでも回復しますよ!
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もし塗り薬などを持っていれば、塗布して血が出なくなるまで
乳首を安静にしてあげてください。
産婦人科で使うのは「エキザルベ」という軟膏が多いですが、
「リペア二プル」や、「ランシノー」などは赤ちゃん用品店で
手に入ります。通販でもあります。
「馬油」も使えます。
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もし、赤ちゃんへの直接授乳をお休みして乳首の回復を待っているときに
おっぱいが張ってきたら、切れている部分を
出来るだけ触らないようにしながら、軽く搾乳をしてみてください。
○亀裂が入っている、切れそうな時
→そのまま吸わせると悪化することがあります。
シールドを使うことも検討してみてください。
乳首が切れる原因である、
「赤ちゃんの吸いが浅い」という問題も、
シールドを使うことで改善することがあります。
乳首は徐々に柔らかく伸びていきますが、
硬く伸びが悪いときに無理に直接吸わせても
切れて悪化するだけのこともあります・・・。
上手にシールドを使うことも大切だと思います⭐︎⭐︎⭐︎
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乳首が切れないようにするケアが大事!!
多くの人が通る、
「乳首が切れる」という試練。
妊娠中は、大きなイベントである出産に気持ちを集中しているので、
出産後にもいろいろな場所が痛くなるなんて
思ってもいなかった・・・と言われるママは多いです。
の声
「縫った傷も痛い」
「お通じするときに痛い」
「後陣痛が辛い・・・」
「乳首が痛い、おっぱいが張って痛い・・・」
いろいろな痛みと闘いながら、赤ちゃんのお世話をすることは
大変なことです。
どれか一つでもトラブルが回避できれば、
少しは楽になるんじゃないかなぁと思っています。
実は、乳首のケアは出産前にも出来るのです。
方法も簡単ですし、是非やってほしいと思っています。
意外と乳首のケアをしていないお母さんが多いので、
出産後に苦労してしまうケースが目立ちます・・・。
「授乳」=「痛い」「苦痛」担ってしまわないように、
ケアをしていただけたら、と思っています。
乳首が切れないためにするケアの紹介!
○乳首のマッサージ
乳首が切れる原因は、最初の方でも記載しました。
乳首は硬くて伸びが悪いと切れてしまいます。
産後からマッサージを開始しても悪くはないのですが、
産後の最初の方は切れたり、痛い思いをする時期がどうしても出てきます。
早いうちからマッサージをすることで、出産直後にも柔らかく伸びのある
乳首にすることが出来ると思います。
そのため、妊娠後期に入ったら、乳首のマッサージを勧める病院も
多くある印象です!
ただし、切迫早産の妊婦さん、
切迫気味の妊婦さんは
(お腹が良く張る、頸管長が短いと言われている)
マッサージはしてはいけません。
乳首のマッサージをすると、子宮を収縮させる
作用があるからです。注意してくださいね!
切迫早産気味と言われていない方でも、
始める前にドクターに確認を取って方が
安心だと思います。
○乳首のオイルパック
乳首を柔らかく、伸びやすくしてくれる方法に、
オイルパックがあります。
これは個人的に是非お勧めしたい方法です。
<方法>
①小さなガーゼやコットンにオイルを染み込ませる
②乳頭に張り付ける
③その上から小さく切ったラップで蓋をする
実は私は、第一子も第二子も
切迫早産になりました。
そのため、乳首のマッサージは出来ませんでした。
何もしないで出産を迎えるのは不安だったので、
妊娠32週ごろから毎晩オイルパックをしていました。
乳首を触る訳ではないので、
お腹が張る心配もなく、それでいて少しずつ
乳首が軟らかくなってくれたのでとてもいい方法だったと
思っています!!
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↓オイルはなんでもいいのですが、
人気の物と、病院でよく使われるものを紹介しておきます!
カレンディラオイルは会陰マッサージ
(赤ちゃんが出て来る部分を柔らかくすることで、
出産時に切れないようにする予防法)にも使えます。
オリブ油はドラッグストアにも置いてあるので
簡単に手に入ります!乳頭の先端に詰まった
汚れも綺麗に取ってくれる効果があります。
○赤ちゃんの授乳時は、とにかく深く吸わせることを意識する
実際に産まれてから授乳をする時の話です。
赤ちゃんは思っている以上に力が強いです。
初めておっぱいを吸わせる時には、その力強さに
驚くかもしれません・・・!
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初めのうちは、吸わせることに精一杯になってしまうので、
深く吸わせることに意識がいかないかもしれません。
でも、浅く吸わせるとどうなるかと言うと・・・
乳首が切れる確率が格段に上がってしまうのです。
そして、浅く吸うとおっぱいの飲み取り方も少なくなります。
浅く吸って痛い上に、ほとんど量にならない・・・という
悩みもよく聞きます。
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なので、最初の授乳から、とにかく赤ちゃんには深く乳首を咥えて
もらうことを意識するといいと思います。
コツを何個かお伝えしますね!!
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⭐︎狙うのは、乳輪よりも奥!
⭐︎浅く吸ったな、と思った時は一度外してみる
⭐︎赤ちゃんが大きく口を開けた時に一気に咥えさせる
⭐︎ポジションを変えてみる(横抱きだけでなく、縦抱きや脇抱きにする)
↑縦抱き。赤ちゃんの顎が上向きに上がりやすく、深くくわえさせやすいです。
↑脇抱き。慣れるまでコツが要りますが、赤ちゃんがよくくわえてくれる体制です。
終わりに
いかがだったでしょうか??
何事でもそうですが、予防はとても大事ですよね・・・。
そうは言っても、突然のトラブルが次から次にやって来るのが
妊娠出産、産後の恐ろしい部分です!
その都度対処しながら自分の体を労ってください。
少しでも「痛み」や「苦痛」から解放されて
楽しい日常を過ごせることを願っています。
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この記事がどなたかの役に立てば嬉しいです。
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イラストは「看護師イラスト集」のフリー素材を使用しました!!
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